Vol.67【迷路みたいなルール】

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  川相いい仕事マガジン vol.67
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
 労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
 社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
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    迷路みたいなルール
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こんにちは日比野です。
就業規則の改定依頼をいただいたら、
まず既存の就業規則や賃金規程をチェックしていきます。

そして、法違反となる部分やリスク対応が必要であれば、
その部分を説明させていただき、改定方針を決めて改定を行います。

しかし、その中で困ったことが起こります。

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┃不自然な条文
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条文を見ていると法違反ではないのはわかるけれど、
どのような意図をもって定められているのかがわからないものがあるのです。

例えば、通勤手当などの条文で不自然に長いものです。

・自転車で通勤する者に対して月3000円の通勤手当を支給する。
  ただし、●▲□◇駅から自転車で通勤する者に対しては第29条で定める
  通勤手当に加え、1500円を通勤手当として支給する。
  なお、この通勤手当は営業職以外の者には支給しない。

何となく、条文を規定している背景はわかります。自転車の通勤の人は、
雨の日には公共交通機関を使用しないといけないだろうから、その分を
通勤手当として支給してあげたいのではないかと思います。

また、●▲□◇駅から通勤する者に1500円を出すのは、
駐輪場代を出してあげようとしているのかと推測されます。

しかし、営業職にだけ出すのはどういうことかわからないのです。

そして、担当者の方に条文の意図をお聞きします。
するとなるほどということもあります。
しかし、よく返ってくる答えは、以下のようなものです。

「私もよくわからないのですよ。ただこのように決まっているので、
  その通り運用してきました」

また、
「社長に聞いてください。多分、なんか理由があると思います」

そして、社長に聞くと、
「何やったかなぁ?えっーと確か、、、、、、」

そんな答えです。

ルール通りに運用されているけれど、なぜ、その意図かはもう誰も
わからなくなっていることがよくあります。

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┃一度、すっきり整理する
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社歴が長い会社ではその歴史の中で色んなことが起こります。

その中で、誰かが不公平な処遇を受けていたり、それに対して不満を
持っていたりすることもあるでしょう。その際、担当者や社長対応してきた
歴史が不可解に長い条文に現れています。

しかし、いたずらに長い条文は事務の効率化を妨げますし、
また、意図の分かりにくいルールは、不信や不満をうむ土壌となります。

意図がわからない条文は、
一度、整理し、シンプルにすることが必要なのかもしれません。

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┃理念は変えず、ルールは時勢に応じて
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江戸期幕末の思想的リーダーで、西郷隆盛も私淑した佐藤一斎という人が
こんなことを言っています。

「家々に祖先の法あり、取り失ふべからず。又仕来(きた)り仕癖(しくせ)の習い
あり、是れは時に従って変易あるべし。兎角目の付け方間違ふて、家法を古式と
心得て除(の)け置き、仕来り仕癖を家法家格などと心得て守株(しゅしゅ)せり。
時世に連れて動かすべきを動かさざれば、大勢立たぬものなり。」

ここでいう祖法とは、先祖から大事に受け継がれた方針というようなもので、
会社でいえば理念や行動規範のようなものでしょうか。

これは変えていけないというのです。しかし、ルールや習慣のようなものは、
その時勢によって変えなければ会社は成り立たないというのです。

就業規則の変更を考える際、理念が反映された規定はどれか?
この規定は今、理念に沿っているか?そんなことを考えいくことに意味が
あるのかもしれません。

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  人事労務コンサルタント 日比野 大輔  Hibino Daisuke
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【社会保険労務士】日比野大輔
  【URL】http://www.4jh.jp/
  【電 話】06-6945-5550
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【知って得する雑学クイズ!】の答え

最近、ミナミの街を歩くと外国人旅行者が多いのに驚きます。
実際、今年大阪府に訪れる外国人旅行者の数は、過去最高となる予想です。
さて、その予想される数は、以下のうちどれでしょう?

(1)320万人
(2)260万人
(3)160万人

正解は、(1)の320万人です。

ちなみに、(2)の260万人は昨年2013年の数で、
(3)の160万人は、2011年の数です。

ここ数年、大阪に訪れる外国人旅行者の数は増加傾向で、
2011年、東日本大震災の影響等で一時落ち込んだものの、
その後、順調に増加し続けています。

その理由は、円安で国内全体の外国人旅行者数が増えたこと、
関西国際空港で格安航空会社(LCC)が増便したことなどが考えられています。

大阪のキタ(梅田)地区よりも、ミナミの方が外国人旅行者を多く見るのは、
関空からのアクセスが良いことが影響しているのでしょう。

それに加え、タイやマレーシアなど東南アジア5カ国の訪日客への
ビザ発給要件の緩和や、USJのハリーポッターエリアの開設なども
増加の要因と言われています。

2013年に大阪へ訪れた外国人旅行者数260万人の内訳は、
韓国が55万85千人、台湾53万1千人、中国52万6千人、
と言う順で、アジアが中心となります。

2013年の日本国内全体の外国人旅行者数は、1036万人。
その内、260万人が大阪へ訪れていますので、約1/4が大阪に
来ている計算になります。

これによる大阪の観光収入は相当なものが予想されますが、
同時に、治安の悪化も懸念されます。

しかし、大阪が日本を代表する国際観光都市になるのは、
関西の人間としては誇らしいことですね。