Vol.44【今年の労務・人事のポイント~法改正に対応して】

◇◆◇===========================◇◆◇
  川相いい仕事マガジン vol.44
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
◇◆◇===========================◇◆◇

【知って得する雑学クイズ!】の答えは一番下↓↓

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
  社労士、日比野の現場紹介—☆★☆
─────────────────────────────────

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
    今年の労務・人事のポイント~法改正に対応して
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

あけましておめでとうございます。社会保険労務士の日比野です。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

本年最初のメルマガということで今年の労務について考えてみたいと思います。

今年は、昨年成立・公布された労務に関する二法令の施行または影響が
本格的になってくる一年だと思われます。

(昨年公布された労務関連の法改正)
○高年齢者雇用安定法の改正
○労働契約法の改正

改正の具体的な内容は、先のメルマガにても紹介しましたので、
バックナンバーを参照していただくとして、

かいつまんで言えば、高年齢者雇用安定法の改正は、
60歳超の社員も本人が希望すれば、必ず継続して雇用しなさいというもの。

労働契約法の改正は、有期雇用社員も契約から5年経ち、
本人が希望すれば、正社員として雇用しなさいというものでした。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃改正の主旨
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前記2つの法改正に主旨は、いずれも企業に対して、
正社員の雇用の比率を増やしなさいというものです。

社会的な問題である失業者の増大、厚生年金の支給年齢の高齢化の
対応として、政府だけでは何ともしようがないから、企業も協力しなさい
というのが本音のところでしょう。

「川相いい仕事マガジン実務編」でも紹介されている派遣法の改正にしても
主旨は同様で、兎にも角にも正社員以外の雇用形態が
認められにくくなっていきます。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃向かうべき方向は?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

出来るだけの多くの社員が正社員であるべきというのは、
これは一つ理想的な姿だと思われますので、あくまでもそちらの方向へ
向かって行くべきであると思います。

しかし、実際にそれで人件費が全て固定費に変わったとして、
経営が成り立つかと言えば、いきなりは難しい訳です。

ですから、近すぎず、遠すぎない未来に理想に辿り着けるように舵をきり、
ゆっくりと櫓をこぎはじめていくのが今年であると思われます。

では、理想的な姿とはどのようなモノでしょうか?

全ての社員が正社員というのは、
絵に描いた餅で実現不可能なようにも思えます。

私はそんな事はないと考えます。

少しだけ過去を振り返れば、その答えがあるように思います。
かつて日本企業は、そのほとんどが正社員であったわけです。

日本経済を牽引してきたモノ作り企業は、自社社員のほとんどが正社員で、
そして、協力企業や共栄企業と呼ばれる外注業者とともに、
景気の波を乗り越えてきた訳です。

いわゆる請負契約を活用しながら、正社員雇用を維持してきた訳です。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃何からはじめるか?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

昨年末くらいから私のところへ寄せられる相談の主旨が、
変わってきたように思います。

高年齢者の定年に対する問題については、当初、どのようにすれば、
法に抵触する事なく、60歳で辞めてもらえるかというものでした。

しかし、昨今の相談は、どうすれば60歳を超えた人に活躍してもらえるか?
モチベーションを高めてもらえるかというものが増えてきました。

昨年来、それら相談の中で色んな事例も聞かせていただきながら、
少しは私の中にノウハウらしきものの蓄えが出来てきました。

このメルマガを書かせていただいている川相商事様から、
新年からセミナー講師のご依頼をいただきました。

これら課題の正解は、まだ世の中に提示されていませんが、
今とりあえず、気をつけておくべき事、
やっておくべき事などをお伝えしたいなと思っております。

お時間がありましたら、ぜひお会いできればと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。本年が光り輝く未来への
一歩となりますようお祈りいたします。

 

   労務管理事務所 フォージョウハーフ
   人事労務コンサルタント 日比野 大輔  Hibino Daisuke
———————————————————————————————————-
 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
  【代表者】日比野大輔
  【URL】http://www.4jh.jp/
  【電 話】06-6945-5550
———————————————————————————————————-

【知って得する雑学クイズ!】の答え

日本人の主食はお米ですが、近年お米の消費量が減ってきています。
日本以外にもお米を食べる国は多く存在しますが、
下のうちお米を食べる量が一人当たり最も多い国はどれでしょう?

(1)日本
(2)ベトナム
(3)中国

正解は、(2)のベトナムです。
ベトナムは1日に3.6杯もご飯を食べるそうです。
日本は2.0杯で、世界で7位となっています。

中国は、一人当たりの食べる量は少ないですが、
国全体での消費量は世界一です。
やはり人口が多いからでしょう。

日本人の主食であるお米ですが、その消費量は年々減少しており、
家庭での消費額だけで見ると2011年にパンに逆転されています。

その原因は、ご飯を炊くのに手間がかかる事や食生活の多様化で
色々な物を食べるようになったのが要因のようです。

確かにご飯を炊くのは手間がかかりますが、
無洗米だと大して手間もかかりませんし、
なんと言っても米を食べると力が出るような気がします。

パンもおいしいですが、この機会にお米の良さを
再認識して見るのも良いのではないでしょうか。