Vol.104【従業員の健康維持・増進の取り組みの勧め】

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  川相いい仕事マガジン vol.104
   発 行:川相商事株式会社
   Kawai Syouji Group
   『働くよろこびを見つけるヒト』創造企業 http://www.e4510.jp/
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   川相マガジン   e4510情報 (いい仕事情報)
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まもなく有期雇用の労働者に無期契約に転換できる権利が与えられる
労働契約法の「5年ルール」が本格的に始まり、そして9月末には
労働者派遣法による抵触日の最初の期限を迎えます。

当社では人材育成の取り組みとして、2010年に有期雇用で働くスタッフの
ステップアップをサポートする本格的ビジネススクール『創喜感働塾』を開講し、
また、2015年4月からはさらに多くの有期雇用スタッフが無期雇用社員に
ステップアップできる制度、「SS社員制度」をスタートさせました。

労働契約法や労働者派遣法の対応だけを目的にしているのではなく、
優秀な人材の獲得、管理力アップ、業務遂行力アップ、リーダーの育成などを
目的として人材育成に取り組んでいます。

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  労務管理事務所フォージョウハーフの日比野大輔がおくる
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    従業員の健康維持・増進の取り組みの勧め
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いつもメルマガをご愛読いただき、
どうもありがとうございます。

労務管理事務所フォージョウハーフで
コンサルティングをしています辻と申します。

本日のメールマガジンでは、企業で取り組む従業員の
健康の維持・増進について取り上げてみようと思います。

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┃健康寿命
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2016年の日本人の平均寿命は、
男性が80.98歳、女性が87.14歳と、いずれも過去最高を更新しました。

今後も徐々に伸び続けていくことが予想されます。

そのような中、日本では健康寿命を延伸させることが
課題のひとつとなっています。

健康寿命とは、『健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間』
と定義されています。

2013年の調査では、平均寿命と健康寿命との差は
男性で9.02年、女性で12.40年となっています。

この期間は何かしらの病気を抱えて生活しているということになります。

できるだけ長く、健やかに余生を送っていくことは、
個々の国民にとっても重要な課題と言えます。

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┃健康経営とその効果
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健康経営とは、『従業員の健康維持・増進の取り組みが将来的に
収益性などを高める投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的視点から考え、
戦略的に実践すること』を意味しています。

日本政府は、『健康経営銘柄』、『健康経営優良法人』等の導入を開始しており、
これらに認定されると企業イメージの向上につながるばかりでなく
求職者にとってもインセンティブを与えるでしょう。

事実、上記に認定された企業ではエントリー者数が増えたり、
内定辞退率が減ったりといった効果も見えてきているようです。

従業員にとっても、企業(経営者)が自分たちの健康を気遣ってくれていることが
実感できれば、自社へのロイヤリティーも高まり、
仕事へのモチベーションも向上しそうです。

組織として健康増進という前向きな活動に取り組むことで、
職場に明るい話題が行き交い、活力が生まれ、
より良い組織風土の醸成へ繋げていくことも期待できます。

『健康経営銘柄』、『健康経営優良法人』の認定を受けるにあたっては
様々な基準が設けられており、すべての基準をクリアすることは
一朝一夕には難しいでしょうが、

就職活動において売り手市場と言われ、人材の確保が大きな課題となっている
今節、健康経営に積極的に取り組み、その姿勢をアピールすることは、
どの企業にとっても求められる活動と言えるかもしれません。

また、企業への効果にとどまらず、国にとって深刻な問題となっている
医療費の抑制にも効果が期待できるかもしれません。

従業員の健康増進による生産性の向上も期待できそうです。

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┃従業員への働きかけの実践例
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では、実際にどのように実践していけば良いのか、
取り組み方法をご紹介いたします。

まずは、経営者・管理者から従業員の健康を願うことを意思表示し、
経営理念に取り入れることが第一歩となり、
健康増進に取り組む風土を浸透させていくことが肝要です。

次に、従業員への働きかけを行っていきますが、具体的な実践例としては

◆ラジオ体操を導入する
◆社内に体組成計や血圧計を設置する
◆歩数計を使用し、月間歩数コンテストを実施する
◆栄養指導講座を開催する
◆野菜の現物支給をする

など、比較的簡単なことから少々大がかりなものまであります。
また、自社内でアイデアを募り実践するという方法もあります。

ちなみに弊所のランチタイムは、
炊飯器で玄米を炊き、みんなひとつのテーブルで食べるようにしています。

それまでは各々のデスクでカップラーメン等を食べ、
スタッフ同士の会話もあまりなく、パソコンと向かい合っていました。

炊飯器が導入されてから、自然とスタッフが会議室に集まり
みんなで食べるようになりました。

手土産におかずをもらうことが増え、弊所のランチタイムが
勝手にどんどん進化していきました。

そうなったとき、痛感したことは『今までは、おなかを満たしていたけど、
心と頭は休めていなかったな』ということです。

ご参考になれば幸いです。

また、他社様の例では、

・禁煙手当を支給するようになってから、喫煙者が減少した。
・お弁当を会社で注文し、半分の金額で食べられるようにしたら
 みんな集まってお弁当を食べるようになった。

なども聞いたことがあります。

企業に合った健康増進を導入する事で、健康への意識が高まり、
社内の雰囲気も良くなることが期待できるので
ぜひ一度、ご検討いただけたらなんて感じております。

 

  労務管理事務所 フォージョウハーフ
  労務コンサルタント 辻
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 「愛はあるが甘えのない人事が、ヒトと組織を育てる」
  労務管理事務所フォージョウハーフ
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